ドイツ・ビーティックハイマー新聞「日本では放射能の危険が徹底的に隠蔽される」

ビーティックハイマー新聞

「日本では放射能の危険が徹底的に隠蔽される」
(ビーティックハイマー新聞、2013年3月2日)

アライトモコは、今日シュテッテン市のアルマンデ協会で福島原発事故についてのプレゼンテーションを行うことを、日本の家族に話していない。「日本ではこのテーマはタブーになっているからです」と東京に生まれ、十年前からドイツに住む彼女は話す。2011年3月11日に起こった三重の災害、つまり地震と津波と原発最大過酷事故(訳注:ドイツ語でGAU)のうち、日本では地震と津波の二つのみについてが今でも語られる。
 しかしヒムベアバウで行われたプレゼンテーションの中で、通訳で写真家のアライトモコさんは福島原発事故の被害、日本政府の隠蔽政策、国際原発ロビーによるWHOの操作などについて自由に話をした。「1959年に締結された協定のためにWHOは放射線に関する研究を、原発ロビーによる許可なしに行うことが出来ないのです」と言う。
 日本では昔から放射能の危険は隠蔽されてきたのだと、アライさんは怒りを込めて語った。「本当ならば日本人はもっと放射能について知らなければいけないのに」と彼女は言う。しかし1945年広島への原爆投下後すぐに日本の医者は、放射能被害についての詳細を記録することを禁じられたのだ。その後、新聞社とTV局を所持するメディア王、正力松太郎によって、原子力の平和利用を謳う一大キャンペーンさえ行われることになる。このようにして放射能が人間に死をもたらす危険を持つことは、日本では今日にいたるまであまり知られないままでいる。原発事故後に収穫された巨大なサツマイモを農家が誇らしげにカメラに向けるのもそのためなのだとアライさんは写真を見せて説明した。
 汚染地帯では地面の表土が削り取られ、現地に積み上げたままプラスチックのシートを被せて放置している。道路や家々は高圧洗浄をされる。「住民を安心させ、帰還できると信じさせることだけが目的です」とアライさんは言う。事故から2年しか経っていないのに日本政府は避難区域に住民を帰還させようというキャンペーンを開始しているのだ。しかも若い家族の帰還が特に推奨される。アライさんが特に異常だと憤慨するのは“食べて応援“と言う名のキャンペーンだ。被災地の復興を応援するために福島産の牛乳や肉が日本全国で販売されている。「学校の給食でも福島産の食品がわざわざ使用されています」と保護者に配布された公式の文書を見せて説明した(訳注:府中市で配られたプリントのことです)。
 
何万人もの人々が原発に反対して東京でデモを行った

日本人が全員おとなしくこうした政策を受け入れているわけではない。東京では原発の再稼動に反対して何十万人の人々がデモを行った。さらには放射能汚染した瓦礫を全国に運び、汚染を免れている地方でも焼却することにに対して、多くの住民が反対をしている。日本政府はデモ参加者を逮捕すると言うやり方でそれに対抗している。しかし日本ではそのことについてほとんど報道されない。大山ゆきこさん(34歳)は、大阪で瓦礫焼却に反対しているところを逮捕された。「少なくともドイツではこのことについて報道されることを喜んでいるそうです」とアライさんは伝えた。
 IPPNWのメンバーである医学博ヨルク・シュミットさんは、福島原発事故後、甲状腺癌、白血病、心筋梗塞が急増すると予想している。「チェルノブイリで既にわかっていることです」。そして日本政府が安定ヨウ素剤の配布を怠ったことは信じられないと語る。住民は未だに低線量の被曝を受け続けている。今回の日本での原発事故を見ると、ドイツ政府が1979年に定めた原発災害法はまるで「カリカチュア(風刺)です」とシュミット博士は批判する。ドイツの原発災害法は、事故発生後、原子力発電所が制御不能になるまで48時間の余裕があるとしているのだ。しかし福島では数時間のうちにブラックアウトが訪れた。また放射能の漏洩は最大12時間しか続かないと想定され、避難地域の設定は原発から25キロメートル圏内と定められていることも、福島を見れば非現実的である。「少なくとも100から170キロ圏の避難が必要となるでしょう」とシュミット博士は語った。








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